2017年01月27日

対馬の盗難仏像、600年前の所有主の瑞山浮石寺へ

対馬の寺から盗まれて韓国に運び込まれた仏像を600余年ぶりに本来の所有主として知られる忠清南道瑞山(ソサン)の浮石寺(ブソクサ)に引き渡すよう命じる裁判所の判決が下された。日本は反発した。

大田(テジョン)地裁は大韓仏教曹渓宗(チョゲチョン)浮石寺が昨年4月に韓国政府を相手に提起した観世音菩薩坐像引き渡し請求訴訟で原告の請求を受け入れたと26日、明らかにした。大田地裁は「その間進行された弁論と文化財庁で保管中の(現在は国立文化財研究所に保管)仏像に対する現場検証などを通じて、仏像は浮石寺の所有と推定される」とし「贈与・売買など正常な方法でない盗難・略奪などの方法で対馬で運搬された後、安置されていたとみられる」と判決した。続いて「歴史的・宗教的価値を考慮すれば、仏像の占有者は原告である浮石寺に引き渡す義務がある」と説明した。

大田地裁は「高麗史には仏像が制作された1330年以降5回にわたり倭寇が瑞山(ソサン)地域を侵入したという記録がある」とし「仏像に残っている焼けたあとと、ともにあるべき宝冠・台座がない点も略奪の根拠と見ることができる」と判示した。

対馬の観音寺にあった観世音菩薩坐像は高さ50.5センチ、重さ38.6キロで、14世紀初期に制作されたと推定されている。1300年代末に倭寇に略奪された後、1526年ごろ日本の観音寺に安置されたものと、浮石寺側はみている。今回の判決を受け、仏像は約600年ぶりに浮石寺に戻ることになった。

これに先立ち2012年10月、韓国人4人の文化財窃盗団は対馬の観音寺と海神神社に入って観世音菩薩坐像と銅造如来立像の仏像2体を盗んで韓国に持ち込んだ。このうち銅造如来立像は昨年7月に日本に返還された。

浮石寺の円牛(ウォンウ)僧侶は「賢明に判断した裁判所に感謝する」とし「日本が不法に流出した7万点余りの韓国文化財を取り戻すきっかけになるだろう」と述べた。浮石寺側は曹渓宗・文化財庁などと協議を経て仏像を教区本寺である礼山(イェサン)の修徳寺(スドクサ)に移して保管する予定だ。

菅義偉官房長官は「日本政府はさまざまな外交ルートを通じて仏像の返還を求めてきた。そうした中でこういう判決が出てきたのは極めて残念」とし「速やかに返還されるように韓国政府に適切な対応を求めていく」と述べた。

韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は26日の記者会見で、「近く検察が判決の内容を分析した後、関連法令に基づき必要な措置を取ると聞いている」とし、控訴については即答を避けた。

中央日報日本語版 2017/1/27
posted by butuzoutounan at 08:28| 盗難事件